91 南摩川

鹿沼の南摩川。冬は水がかれ、川の真中からスケッチができる。一滴の流れも無い不思議な川だ。この橋の数キロ上流には、我々の税金を2500億円もかけたダムが計画されている。40年前に将来の水需要の増大を予測し計画されたダムである。水は遠く離れた鬼怒川からポンプでくみ上げ、山をいくつか越えて送られてくるらしい。ダムでなくて”ムダ”の典型といってもいいだろう。バブルがはじけて水の需要が増えなくても計画は止められない。日本の”ムダの象徴”とならないように願いたいものだ。

92鹿沼 川上美術館

鹿沼の黒川沿いにある川上澄生美術館。黒川の流れはこのあたりでは透明だ。川上美術館は有名だが、入ったことはないので紹介はできない、残念である。

93 野木町 シモレン ホフマン窯

 野木町の南端、古河市と境を接するところに旧下野煉瓦(シモレン)のホフマン窯がある。天にそびえる大きなレンガの煙突、それを取り巻くような円形の窯の列は明治を偲ぶ壮大な建物である。現在は煉瓦の生産は行っていないが明治・大正時代には東京で作られるレンガ作りの建物に使われたことだろう。煉瓦は思川から江戸川を下って東京に運ばれた。ホフマン窯は円形の順番式の釜で焼成する窯が次々と移ってゆく。温度の下がった排熱で次の窯を予熱する省エネルギータイプの窯であるがかなり大規模である。現在はホースライディングクラブ(乗馬クラブ、結婚式場)のシンボルとして存在している。ここにはレストランや夏には屋外のビヤーガーデンもあり、お勧めしたい。

94 鹿沼市 上日向

 鹿沼から市内をぬけて古峰ヶ原に向かうと、すぐのところに上日向の集落がある。大芦川を渡る手前に大きな凝灰岩の岩が見える小さな山がある。手前に見える赤い屋根の農家とその右にある大きな木が印象的な景色だ。大芦川を渡れば農家の直売所があり新鮮な野菜やきのこを販売している。野菜を探すふりをしながら、おばさんたちの話を盗み聞きをして楽しむのも一興だ。

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