行道山(石尊山) 足利市 (441.7m)
足利市の北部に位置する行道山は昔は修行の山として、今では足利市のハイキングコースとしてにぎわっている。中腹には行道山浄因寺と多くの石仏がコースを趣き深いものにしている。行道山には足利市北部から、行道山方面に入る。道が狭くなり、やがて浄因寺階段下の広い駐車場に着く。
階段両脇にはうっそうとした杉の木漏れ日の中に、あやめに似た”シャガ”の群落が青い清楚な花をつけ、来訪者を出迎える。シャガの群落の間には苔むした石仏群がたたずむ。石段途中の山門をくぐるとやがて平坦な境内に着く。境内右端の石段を登ってゆくと竹林に出る。竹林のたけのこはいのししに食い荒らされたらしく、皮だけがあたりに散らばっていた。坂を登りきると不明堂(あかずのどう)があり、この前は写真のポイントで、岩の上の東屋を背景として、幽玄な水墨画の世界をかもし出す。やがて平坦な山陰となり、一段高いところには僧侶の墓石がたち並ぶ。ここから階段を一気に上り、鞍部にから左に露岩を上れば寝釈迦とこれを取り巻く石仏がある。ここからは東の展望がよい。テーブルとベンチがあり、一息。鞍部まで戻り、尾根道をたどると、標高441.7メートルの行道山(石尊山)山頂の展望台につく。展望台からは白根、男体山、赤城山が見える予定だったがあいにくの春霞で展望はよくなかった。その代わりに展望台周辺は山ツツジが満開。また、コース途中は小さな花が咲き十分に楽しめる。ここから織姫神社までの縦走の人が多いが、ここで引き返す、往復1時間30分の簡単ハイクコース。
参道階段脇に咲くシャガ(左)とコース途中のかわいいチゴユリ(右〕
林の中のウメウツギ(左)、林の中に清楚の咲く。山頂の山ツツジの群落