古峰湿原
一般には古峰原あるいは古峰高原と呼ばれることもあるが、詳しいところは不明である。あえてロマンを込めて古峰湿原と呼びたい。古峰湿原に行くには、例幣使街道(国道121と293号の共用)、鹿沼市の中心街から、古峰原方面に入る。岩登りで有名な岩山を見ながら大芦川沿いに上流に向かう。道は広くなったり狭くなったりしながら、やがて古峰神社の大鳥居がある。ここは東大芦川との合流点で、東大芦川沿いの狭い道を行くと、両側を高い山で囲まれた渓谷に入る。以前にここを訪れたときは、渓谷沿いに更に奥までゆき、立派に舗装された林道を通り、日光方面に抜けられた。この渓谷にダムが作られるらしい。確かに両側から山に囲まれたこの場所はダムを作るのには適した地形と思う。ただ、あの渓谷とと清流が見られなくなるのは残念だ。大芦川の本流に戻り、更に急な上りとなりやがて、古峰神社に着く。この神社は立派な社殿を持った大きな神社である。更に舗装道路を登ると、急カーブが続く。やがて、広い平坦な駐車場がありここに車をおこう。 駐車場の反対側から登山道が続き、かなりきつい階段を登れば、やがて小さな東屋に着く。途中では5月半ばに三つ葉ツツジの紫の花が満開となる。古峰湿原は足尾方面に緩やかに傾斜しており、渡良瀬川に注ぎ、思川とはならないのでこの手前までが源流といえるかも。古峰湿原は乾燥化が進んでおり、ズミ、ツツジなどが多くやがて湿原は消滅すると思う。残念だ。
5月の古峰湿原 カラマツの新緑と山桜が美しい。三つ石方面を望む。